概要
9月11日~12日に福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド(以下、RTF)で、若手人材ロボット技術演習を開催しました。
本演習では、シミュレータ、クローラーロボット、ドローンを使用して、2021年10月8日~10日に開催されるWorld Robot Summit 2020 福島大会(以下、WRS2020)参加に向けてロボットの操作経験を積むことを目的としており、WRS2020の災害対応標準性能評価チャレンジに参加する会津大学チームとMISORAチームや地元の学生が合同で操作訓練を行いました。
ロボット技術演習
シミュレーション遠隔操作訓練
9月11日は、ロボットシミュレータChoreonoidを活用したドローンとクローラーロボットの遠隔操作訓練を行いました。シミュレータでの操作訓練は、実機のロボットを操作する前に遠隔操作の難しさや性能評価試験のコースを体験してもらうことを目的としています。
ドローンのシミュレーションでは、障害物を回避して飛行するタスクやホバリングを行いバケツの中の文字を確認するタスクの操作訓練を行いました。また、クローラーロボットのシミュレーションでは、壁面検査(QRコード認識)タスクやメーター読み取りタスクの操作訓練を行いました。
実機操作訓練
9月12日は、RTFの屋内試験場で実機ロボットの操作訓練を行いました。WRS2020に向けた操作訓練ということで、競技である各タスク(メーター読み取り・バルブ操作、階段走行、L字棒引き抜き、狭路走行、坂道走行、壁面検査)の遠隔操作訓練を行いました。また、緩衝ネット付き飛行場では、ドローンの操作訓練を行いました。
まとめ
シミュレータを活用した操作訓練では、最初は俯瞰画像を見なければ操作できていませんでしたが、何度か練習するとカメラ画像のみで操作できるようになっており、上達の速さに驚きました。また、操作に慣れてくると学生同士でどのように操作したら最速でゴールできるか、意見交換しながら操作訓練を行っていました。
実機ロボットの操作訓練では、既に操作を終えた学生が次に操作する学生に対してロボットの操作方法を教えたり各自が失敗したところを分析しアドバイスを行ったりしていました。操作が終わると拍手し称えあい、最後まで学生が楽しそうに操作訓練を行っていたので良かったと思います。