こんにちは、株式会社クフウシヤです。
私たちは、サービスロボットを中心に、「ロボットとAI」を融合した開発に日々取り組んでいます。
今回は、注目を集めているヒューマノイドロボットの1つである、Unitree Robotics社の「G1」(以下、G1)を活用した実証事例と、その先にある可能性についてご紹介します。

1.ヒューマノイドロボット 「G1」 とは?
近年、世界中でヒューマノイドロボットの開発が加速し、多くの企業が次世代のAIロボットを発表しています。
その1つとして注目を集めているのが、Unitree Robotics社が開発した小型ヒューマノイドロボット「G1」です。
これまで四足歩行ロボットで知られてきたUnitree Robotics社が開発したG1は、驚くほど滑らかな歩行と高いバランス能力を備え、まるで人間のように動くのが特徴です。
2次開発も可能なモデルのラインナップもあり、「G1 R&D」モデルでは、全身に23個~43個の関節自由度が搭載されており、膝を曲げて歩く、人の動きに近いポーズをとるといった柔軟な動作が可能です。
重心の制御や前後左右へのステップ、姿勢維持など、ヒューマノイドロボットとしての基本性能も非常に高く、比較的低価格で提供されており、研究開発向けのヒューマノイドロボットとして世界中の大学や研究機関からも注目を集めています。
また、サッカーをしたり、受け身をとったりするなどのデモ動画が次々と公開されるなど、その運動能力の高さが話題になっています。
背景にあるのが「フィジカルAI」という新しい概念です。
これは、物理的な環境と直接相互作用し、人間のように柔軟にタスクを遂行できるAIロボットを指します。
米国のFigure AI社、中国のUnitree Robotics社などが、この分野で先進的な開発を進めており、ヒューマノイドロボットは、研究対象から「実用的なパートナー」へと進化を遂げようとしています。
*フィジカルAIについては、こちらの当社HPをご覧ください。

G1を動作させている様子(福島ロボットテストフィールドにて)
2.想定される用途 : 人と共にロボットが動く未来へ
ヒューマノイドロボット「G1」は、以下のような分野での活用が期待されています。
•遠隔作業支援
人が入りにくい、または危険を伴う現場での作業などにおいて、操縦者は実際の現場から離れた場所から操作することで、安全かつ効率的な作業支援が可能になります。
•教育・研究用途
AIや機械学習、動作制御の研究に最適です。動作解析、行動計画、ヒューマン・ロボットインタラクションの教材として活用され始めています。
•接客・イベント活用
人型の見た目と動作の親しみやすさから、展示会での案内役や、対話型サービスロボットとしての導入も期待されています。ジェスチャーや表現力豊かな動きで、人との自然なインタラクションが可能になります。

3.クフウシヤの取り組み : VRとG1の連携による直感的な遠隔操作へ
私たちは、 G1を活用して、コントローラーで「操る」から直感的に「体感する」存在に進化させるべく、VRデバイス「Meta Quest3」と連携した「人のように体感しながらの遠隔操作」の実証開発に取り組んでいます。
Meta Quest3は、Meta(旧Facebook)が開発したオールインワン型VR(仮想現実)ヘッドセットで、PCなどに接続せずとも高精度なVR体験が可能なデバイスです。
特にQuest3では、視野角の拡大や処理性能の向上に加え、パススルー機能(周囲の現実空間をカメラで映し出す機能)が強化されており、VRと現実をシームレスにつなぐ“MR(複合現実)体験”にも対応しています。
このデバイスを活用し、G1に追加のカメラなどを搭載してカスタマイズすることによって、操作者は自分がG1のロボットの視点を見ながら、前進・後退・旋回などの動作を直感的に操作することが可能です。」
操作者の動きとG1の動きがリアルタイムで連動して動作している様子
例えばですが、この技術を応用することによって、以下のような活用も考えられます。
• 遠隔作業訓練・点検:建設現場や災害現場などでの操作を仮想体験しながらの訓練や点検作業
• リモート接客・遠隔訪問: 離れた場所からロボットを介して接客や案内
• 次世代ユーザーインターフェースの研究:身体性のあるUIとしてのロボットの活用研究
さらに当社では、G1の脚部制御やバランス調整のアルゴリズムの開発にもチャレンジしており、 より直感的で遅延の少ない操作の改良を重ねているところです。
4.まとめ : ロボットと “つながる” 時代のはじまりと今後の取り組み
かつてSFの中でしか見られなかった「人のように歩くロボット」と「人の動きと連動した遠隔操作」は、現実のものになろうとしています。
私たちは、こうした技術を単なるデモンストレーションで終わらせるのではなく、「社会の課題解決に役立つツール」として実装することを目指しています。
今後も、ヒューマノイドロボットの可能性を最大限に引き出し、クフウを凝らした開発によって、人とロボットが共に働く社会を形にしていきます。
株式会社クフウシヤ
問合せ:大西、秋元